
EaseUS Data Recovery Wizardのレビューをお届けしたいと思います。
ソフトの用途としては、消してしまったデータ復元です。
昨今はOS自体にバックアップ、タイムスタンプごとにデータを保存しておく機能が標準的になりつつあり、出番が減っているような印象もあるかもしれませんが、私はちょくちょくお世話になっています。
どんな時に使うの?
Mac暦の方が長いのですが、最近はゲーム実況などでWindowsに触る機会も多くなってきました。まだまだOS間のファイル移動やデータ形式の課題は多く、私はクラウドサービスに頼ってOS間のやり取りをしています。
数年前までは考えられないことですが、昨今のクラウド事情はよく、Dropboxをはじめ、MacであればiCloud、WinであればOneNoteと、探せば探しただけクラウドストレージを見つけることが可能です。基本的にクラウド経由でファイルの受け取りをしていれば、特にDropboxのようなローカルとクラウド双方で更新されるシステムはバックアップにもなるので、利用している方も多いのではないでしょうか。
一方で、いくらクラウドや通信技術が発達しても、ローカルや手渡しの必要性というのはあるわけで、最たるものが会社や団体関係の個人情報で、SDカードやUSBでの手渡しや暗号化Zipを使ったやりとりがまだまだ主流だと思います。個人情報保護法もあり、シビアな管理が求められる一方で、溢れたクラウドと渡されたメディアとごっちゃになって、うっかり初期化や上書きをしてしまった、そういうケースがない方はいないのではないでしょうか。これらは、いくら技術が発達しても、防ぎようがないのがヒューマンエラーなわけです。

特に私は団体掛け持ちで幹事や監査をしていますので、うっかりとすると団体ごとに書類がごっちゃになりがち。整理ためにメディアごとに分けていますが、最近はMicroSDが主流で目にわかるようなシールなど貼れず、何度か消してしまうことがありました。
その際、試したのが容量制限はあったものの、目についたデータ復旧フリーソフトであるこのソフトです。
無事、サルベージできて満足でした。
他には?
趣味で一眼をやっている身として、一番助かったのはRAW現像後、こちらもうっかりデータ消去してしまった時です。借り物の生データだったので焦りましたが、このソフトのおかげでデータ復元できて助かりました。
特に、RAWデータは重く、ネット経由ではどうしても受け取りできません。うっかりをしないことよりした時のリカバリーをどうするか、これが大事かと思います。
以上、頻繁にメディアを入れ替えたりする人に事前に備えておく意味でオススメしているソフトです。
ではどこまで復元できるの?
公式でうたっている通り、データ復旧フリーソフトとあり、その機能には自信を持っているようです。実際、SDカードで試して見ましたが、MP4といった大きめのファイルからtxtまで復元できました。2000年初期の頃、同製品の古いバージョンを試したことがありましたが、大きめのファイルは断片でしか復元できませんでしたが、いまは違うようです。しっかりとユーザーの目的を把握して技術をあげているようですね。

操作も簡単で、消去したファイルのあるメディアなりを選択する>ソフトが検索してくれる>保存先を探すというサルベージ作業。

めんどくさいパーティションの選択や設定などはなく、初心者でも使いやすい流れでした。
復元も強力で、二月前に消していた動画ファイルもバッチリ復元できました。
動画関係は容量を食うので、基本的にNASに避難させているのですがカット的に使わないなあと思ったものは消しています。ですがごく稀に、以前ああいうシーン撮っていたなということがあり、今回復元できたのでありがたかったです。
総評
総じて、クリエイターやPCでデータを扱う方にはあって損ないと思います。
幸い、フリーバージョンは容量制限だけですのでまずは試してみるのが正解です。
昨今は一ファイルの容量も軒並み右肩あがりで、バックアップ構築もシステムだけという方も多いかと思います。
消してしまった後悔を復元できるように備えてみてはいかがでしょうか?