[PCゲーム]Hunt:Showdown といふ ゲーム[レビュー]


*まだEarlyAccessのゲームです。

1 ゲームの歴史

Crytecはもともとゲームエンジン製作をメインにしていた会社。
Farcry、Crysysといった名作ゲームで物理エンジンのデモと利益を上げるという面白いスタイルを行なっていた記憶があります。

当初、Left4deadをはじめとするCoopゲームが流行った頃、4人協力しながら魔女やゾンビや狼男を倒すゲームとして開発していたわけですが、会社の経営不信もあり、開発スタジオを移しての再挑戦の結果、2人チームでPvP、PvEもある新しいスタイルに生まれかわり、リリースへ走っています。

2 このゲームのウリはどこ?

私は根っからのPvP大好き人間です。古くはDAoCあたりからPvPPvP叫んでいますが、人間の根源的欲求として、闘争本能は否定できないと思うのです。その闘争本能の本質はどこか、競技し、倒し、物を持ち帰る、この3原則がPvPの根幹ではないでしょうか。

このゲームにおける敵は、無論、賞金に変わるモンスター、PvE部分ですが、競技する相手は実在の人間になります。
旧来のゲームですと、PvPはPvP、PvEはPvEと競技性と公平性を担保するために隔離された世界・環境にあったわけですが、環境変化こそが面白いさの根幹だと人が気づいたわけです。
PUBGをはじめとする大多数が生む混沌環境が成功を納める中、このゲームのアプローチはそことは真逆です。
賢くもないPvEのAIからLoot品を手に入れ、道中のPvP部分で否応無く緊張感を強いられる。
PvPニーズがなぜ一定層あるかというと、自分が育てたキャラクターでこの競技に参加し、より強くなっていくという過程を踏めるからではないでしょうか。

このゲームのいいところはまさにそこに、直球で勝負しているところだと思います。

3 Hunt:Showdownは成功するのか?

今(2018年6月現在)のままでは否と私は感じます。

(1)PvP遭遇率の低さと戦術の固定化

基本的に、痕跡を辿る(PvE+低リターンPvP)>その際の戦闘音、Map捜索範囲を狭めることで遭遇率を上げる>ボス戦(PvE高リターン+PvP)>帰宅(高リスクPvE+高リターンPvP)というフレームでデザインされていますが、帰宅部分におけるリターンが大きすぎて、積極的にPvEをやる意味を失っているのが現状です。
運営側もテコ入れしていますが、根本のデザインに所以する、出待ちの強さ、生存時のリターンの多さをテコ入れしないと、そもそもとりあうという意味合いを見出せないのが現状ではないでしょうか。

また、Map捜索範囲を狭めるのは近年のバトロワからアイディアを得ていると思います。よく働いてはいるものの、Map全体の人数と初期マップの広さからか、なかなか遭遇しません。そもそもプレイヤー人口の母数が少ないのかもしれませんが、こちらは正式リリース後に判断されるでしょう。
個人的にはマップは2/3くらいでよく、PvE部分で戦闘音を強制させるようなバランスにすると、遭遇率は格段に上がるかなと思います。

(2)報酬の弱さ

旧来から、PvP主軸のゲームが抱えた矛盾。
強いステータスのアイテムをPvP景品にした場合、格差が拡大する。
この課題への回答は、いわゆる装飾品やゲーム内でステータスを持たないおしゃれアイテムを報酬にするという回答でした。
本作では、アイテム関連にレア度はありませんし、おしゃれアイテムもありません。報酬はただただEXPとお金で、お金に関しても消費する度合いは少なく、PvPに対する報酬は少ないゲームになります。

一方で、ラダーボードやプレイヤーへのPvP指向を誘導する仕掛けがあるかというとあまり見えず、こちらもゲーム外でのモチベーション上昇はありません。

そもそも、PvE報酬をPvPで奪い合うというデザインな訳ですが、上記の通り、そもそも持ち帰る必要があるのか?と思うような報酬で、ここはもう少しテコ入れしていただきたいところ。

(3)ゲームとして深度の問題

まだEarlyAccessですから、ここから先のコンテンツは未知数になります。一方、私のゲームプレイでもそうですが、基本、PvE部分はボス戦含めてルーチンワークになりがちで、PvPでの乱入も考慮すればシビアにできないのもわかりますが、一方でそのPvP乱入が毎回起こりうるかといえば、戦術の固定化もありむしろレアです。
PvE部分のトリックやゲーム性が薄いため、人が減れば減るほど、ゲームそのものの面白みが減るんじゃないかというのが私の感じ方です。
昨今のパッチで色々と追加されているようですし、こちらはより深まるようなAi調整、デザインに期待です。

総評

期待値は高いですし、ポテンシャルも高いのですが、それを料理しきれていないような気がします。
国内でもある程度プレイヤーがいるようですし、コミュニティーにはある程度、困らないと思います。
要求するスペックの高さが最初の障害になるでしょうが、初めていき、レベル上げに意味合いを見いだせれば長く続けられます。

(1)PvEの側面から

見出せない場合、アンインストールするか、ほかのゲームへ目移りしてしまいます。単調なHuntやボス挙動から感じるのはMHW前の有料アップデートだけしていたMHではないでしょうか。


ただ、時間をおけばその期待値に、ふとしたときにインストールしたくなるゲームになると思います。このプレイヤーを飽きさせないという、ゲームデザインの一番難しいところが、このゲーム最大の課題かもしれません。

(2)PvPの側面から

開発としてはPvP主軸のゲームではなく、PvE環境の中のPvPという位置付けです。
対人の是非も議論の余地があるのですが、独特の緊張感があるのは事実で、既視感を覚えました。
DIVISIONのDarkzoneにいる感覚とそっくりです。
私はこの空気感が大好きなので、このままの空気感の中で、もう少し環境変化や報酬、強くなることの意義が見出せればやりこみたいなと思います。

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